虫歯になる流れ
酸とアルカリの関係
ここで、酸性やアルカリ性が、どのように虫歯に関係しているのか、より詳しく見ていくことにします。 口内が酸性に傾くと、歯が溶けて虫歯になりやすいというお話はしました。では、「口内の状態が酸性の逆であるアルカリ性になれば虫歯になる可能性が低いのでは」と予想がつくのではないでしょうか。
改めて酸とアルカリに注目してみましょう。結論から言うと、口内がアルカリ性なら虫歯になりづらいのです。新鮮な唾液はアルカリ性です。アルカリ性の新鮮な唾液が出るので、どんなに虫歯菌によって酸性になっても、虫歯にはなりません。
むしろ酸の原因である虫歯菌はアルカリの中では殺されやすく、さらに余計な糖分もアルカリ性の唾液に洗い流されるので、口内に蓄積されにくくなります。これは環境汚染に例えることもできます。空気がキレイな自然の中にある川は、努力しなくてもキレイな状態を保っています。ゴミのポイ捨てなどをしない限りは、とにかく清潔で汚染されることは先ずありません。
このように考えてみると、次のような結論に至ることができます。まずは、酸性の虫歯菌とアルカリ性の唾液がお互いにライバル関係であることです。虫歯菌と唾液、どちらを見方にしたいかは、言うまでもないです。
そして、酸性の虫歯菌を除去したいなら、アルカリ性の唾液をフル活用することです。普段から唾液のことを意識することなんてそうないでしょう。でも、清流のような働きのある唾液の働きを活かさないのは、もったいないことです。道路に唾液を吐く前に、唾液の役割を思い出してみましょう。