歯周病
歯周病における歯周組織の変化
歯周病について単に表面上の知識を得ただけでは、いつまで経っても歯周病と悩まされるハメになります。入念に予防及び治療していくには、歯周組織について理解しておくことも大切です。歯周組織とは、「歯の周りの組織」のことを言います。これも読んで字の如くです。
歯周組織は大雑把に4つの組織から構成されており、歯をガッチリ守る働きをしています。そのため、歯周病が歯周組織を侵すと、歯槽骨、歯根膜などが溶かされます。こうなると、歯周組織はもはや歯を支える事が出来なくなり、その結果として歯がボロボロに抜けてしまいます。では、早速4つの歯周組織について、具体的に見ていきましょう。
まず一つ目は歯肉(歯茎)です。歯肉とは、ピンク色で歯槽骨を覆っている粘膜を指します。健康な歯肉は艶のあるピンク色をしています。しかし、歯周病になると、濃い赤にと変化します。鏡を使って自身の歯肉の色を見てみれば、歯周病に侵されているかどうか一目瞭然です。 二つ目は歯根膜です。歯根膜と書いて「しこんまく」と読みます。歯根膜は歯と歯槽骨を結んでいます。食べ物を噛む際など、歯の力はかなり大きく作用します。そのため、歯の力を緩和する工夫が必要となり、そういうクッションみたいな役割を歯根膜が果たしてくれています。しかし、歯周病によって歯周病菌に溶かされてると、歯は表面に露出してきます。
三つ目はセメント質です。これは歯の根元を覆っている薄い組織です。道路工事の際に塗るセメントみたいなものとイメージすれば、理解しやすいでしょう。 四つ目は歯槽骨です。これは二つ目の歯根膜でも出てきましたが、「しそうこつ」と読みます。これは歯肉と歯根膜に覆われている骨を指します。歯は常にこの歯槽骨の中に埋まっているため、せんべいなどの固い食べ物を噛んでも、ビクともせず安定しています。
しかし、歯周病になると歯槽骨までもが溶かされていくので、歯がグラグラしたり表面に露出するなど、非常に不安定な状態へと変化します。 このように、歯周病となると、歯だけでなく、歯の周りの組織もが、致命的な状態と化します。